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あちこち手を出す手作りさん(メインは革)


by JINJA

被災者

今日、七郷の笹屋敷に住んでいて被災した友人が泊りに来ました。

この2月に農家としてやっていくことを決意して、無農薬有機栽培の農業を本格的に開始したところでした。

自宅は残ったものの、二階建ての一階部分は水没し、沢山の漂流物と土砂でとても住める状態ではありません。

しかし、避難所の七郷小学校は23日で閉鎖になるため、どこかへ移らなくてはならないということです。

子供が二人いるのですが、親戚の家に預け、パパとママの二人で一生懸命家を片づけています。

避難所での寝泊まりはあまりにも大変で、ここしばらくは友人の家を転々としながら、片付けをしているそうです。


パパは七郷の消防団員として、自らも被災者でありながら、地震発生からずっと行方不明者の捜索に参加して、沢山の生存者とご遺体を発見、移送してきました。

警察や自衛隊の方々は仕事として捜索をしていますが、消防団はボランティアです(少なくとも七郷ではボランティアです)。
家族を避難所や親せき宅に残したまま連日捜索を続けています。

少しずつ道路の瓦礫が撤去され、移動しやすくなってきたのと並行して、泥棒の被害が顕著になってきたそうです。
行方不明者の捜索中にも、遺体から抜き取ったと思われる財布などが道端にまとまって捨ててあったりしたそうです。遺体の身元確認に重要な身分証明などの入った財布を抜き取るため、ますます身元の確認が困難になります。

警察も通行者の身分証などをいちいち確認して、被災地の治安を守ろうとしているようですが、被災者の片づけなどの活動の妨げになっているようです。日中は消防団や自衛隊、また、被災者本人が片付けなどで現場にいるので、警察には夜間のパトロールをしてもらったほうがありがたいと言っていました。


幸運にも家族に行方不明者はいないとのことですが、農地は汚染され、大量のがれきに埋まったままで、今後どうするか大変困っています。親子4人だけであれば、思い切って他の土地に移ることもできるのですが、おばあちゃんやおっぴさんなどもおり、大切な田畑もこの地にあるため、どうしていいか分からないと言っていました。

まだ建てて間もない自宅のローンもあるし(正式な見積もりではないそうですが、地震保険では全壊で800万円、一部損壊などではその5パーセント程度の保障しか受けられないそうです。いっそ全壊してくれた方があきらめがついたと言っていました。)、地域とのつながりもあるので出来ればこの地で生きていきたい。でも、津波が怖くてもうここには住めないという気持ちもあるそうです。

汚染された田畑の再生には何年かかるか分かりません。その間の生活はどうなるのでしょうか。

全国・全世界からたくさんの寄付が送られていますが、そのお金がきちんとこうした被災者の元に届くことを切に願います。






革雑貨JINJAでした。

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by jinja-leather | 2011-03-21 23:51 | 生活